- 初心者がC++を扱うフリーランスになれるの?
- C++エンジニアとしてフリーランスになるには、どうすればいいの?
- C++のフリーランス向け案件はどうやって探すの?
フリーランスのC++(シープラスプラス)エンジニアとして独立を考えている人は、このような悩みがあるのでは?
エンジニアは現在人手不足のため、フリーランス向けの案件は増加傾向です。
なるには今がチャンスです。
この記事では、「初心者がフリーランスのC++エンジニアになるための方法」について解説していきます。
正直な話、初心者がいきなりフリーランスのC++エンジニアとして活躍するのは難しいです…。ただし方法はありますので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスC++エンジニアの基本情報

平均年収 | 720万円 (平均単価:60万円) |
案件数 | ★★★☆☆3 |
将来性 | ★★★☆☆3 |
難易度 | ★★★★★5 |
こんな人におすすめ! | ・安定した働き方がしたい人 ・さまざまな開発分野に携わりたい人 |
C++の概要
C++(シープラスプラス)は1983年に登場した、オブジェクト指向の汎用プログラミング言語です。
汎用プログラミング言語とは、特定の用途に特化しないプログラミング言語のことです。
そのため、あらゆる開発の現場でC++は使われています。
C++はその名のとおり、C言語の機能を拡張した言語で互換性もあります。
処理速度もC言語同様でさまざまな機能が拡張されています。C言語で作られたシステムをC++に置き換えることも容易です。
C++の需要
C++は汎用性が高く、世界的に支持されている言語のため、まだまだ現役で使われています。
人気プログラミング言語のランキングを紹介しているTIOBEによると、2022年現在でC++は4位です。

C++は、基幹システムや大規模システムで使われていることや、C言語で開発されたシステムの置き換え、保守や拡張機能の開発などで、今後も需要がなくなるとは考えにくいです。
大手案件紹介サービスでも需要は高いです。フリーランス向け大手エージェントサービスでのC++の案件数は次のとおり。
サービス | 案件数 |
フリーランススタート | 4685件 |
レバテックフリーランス | 1080件 |
C++はIoT(モノのインターネット)やロボット開発、公共インフラなどの開発分野で採用されています。そのため、将来的にも仕事はなくならないと考えてよいでしょう。
C++の年収相場

大手フリーランス向け案件紹介サービスのフリーランススタートによると、単価に関しては30万〜100万円(月)と開きがありますが、中央値単価が50万円と会社員よりは高い収入を期待できそうです。
要件定義や設計など上流工程にも関われるようになれば、700〜1,000万円の年収を稼ぐことも難しくありません。
C++は習得してしまえば、今後も安定して働けます。「仕事がなくて困る」ということはなくなるでしょう。
初心者からフリーランスのC++エンジニアになれる?

C++は難易度が高く、初心者にはおすすめできない
C++は前述したとおり、さまざまな開発の現場で使用されますが、その分覚えることが多いです。
C++の前身であるC言語はそもそも初心者向けの言語ではありません。フリーランス初心者が最初に覚える言語としてC++はおすすめできません。
もし、プログラミングを学んでやりたいことが決まっている場合、やりたいことができる言語を習得しましょう。
- Webサービスを作りたいならRuby、PHP、JavaScript
- MacやiPhoneのアプリを作りたいならSwift
- Android向けのアプリを作りたいならJava
しかし、後述しますがC++は覚えておいて損はない言語です。
時間に余裕がある方は、ぜひチャレンジしてみることをおすすめします。
プログラミング言語選びで悩んでいるなら、次の記事も参考にしてください。
フリーランスは即戦力が求められる
フリーランスエンジニアは、業界未経験者がなるものではありません。
フリーランスエンジニア向け求人を確認すると、開発経験3年以上が必須要件になっているところも多いです。
フリーランスは基本的に即戦力が求められます。クライアントから業務内容を1から詳しく説明してくれるわけではありません。
なので、本来は会社で数年C++の実務経験を積んだあとに、フリーランスに転身するのが一般的です。
じゃあ、初心者がいきなりフリーランスのC++エンジニアになれないの?
ですね。そもそもC++は言語としての難易度が高いですし、実務経験なしからいきなりフリーランスになるのは厳しいです。
初心者がフリーランスのJavaエンジニアになるには手順があります。
詳しいなり方については、次章で解説します。
初心者からフリーランスのC++エンジニアになる方法

初心者がフリーランスのC++エンジニアになる方法は、大きく2パターンあります。
- 未経験OKの会社に転職して実務経験を積む
- C++のスキルを習得してから独立する
それぞれ詳しく解説していきます。
パターン1:未経験OKの会社に転職して実務経験を積む
- 未経験OKの会社に転職して3年ほど実務を経験する
- フリーランスのC++エンジニアに転身する
上記がフリーランスエンジニアになるための王道パターンです。
ただし、未経験OKといってもある程度のスキルレベルは求められます。
とくに30代以降で転職する場合、新入社員のようにしっかり教えてもらえるとは限りません。
そのため独学かスクールで学んでから、転職することをおすすめします。
転職してチームによる良質な開発経験を積むことができれば、エンジニアとしてステップアップできます。
注意点としてIT企業に転職しても、必ず開発経験を積めるかはわかりません。
場合によってはテスター止まりだったり、雑務や保守要員として働かされる可能性もあるからです。
後悔しないように、面接時に自分の要望はしっかりと伝えておきましょう。
パターン2:独立サポート付きのスクールでスキルを習得する
- 独学またはスクールでC++のスキルを習得する
- オリジナルのポートフォリオを作成する
- 副業で簡単な案件を獲得して実績を積む
- エージェントサービスを利用して高単価案件を狙う
パターン2も最近一般的になりつつある方法です。
独学かプログラミングスクールでJavaのスキルを学び、ポートフォリオを作成してから副業案件を獲得して、実績を積んでいきます。
ポートフォリオとは作品集の意味で、スキルを証明するために自分でオリジナルアプリやサービスを開発します。
C++を学べるサービスや書籍はたくさんあるので、独学でスキルを身につけることも不可能ではありません。
ただし、独学の場合はモチベーションの維持や不明点が解決できずに挫折するパターンが多いです。
なお、C++は副業でも開発経験必須の案件が多いです。難しいようなら独立サポート付のスクールで学ぶことをおすすめします。
C++エンジニアになるための勉強法

ここでは、C++を扱うフリーランスエンジニアになる方法について紹介いたします。
1.独学で学ぶ
難易度が高いですが、C++を独学で学んで身につける方法もあります。
独学でC++を効率よく学ぶ方法は次のとおり。
- 学習スケジュールを決める
- C++の基礎を習得する
- 質問力を身につける
- 学習を習慣化する
独学で学習する際の注意点として、期限はしっかりと決めておきましょう。期限を決めないと、ダラダラと学習を続けてしまい、いつまでたっても終わらない可能性が高いです。
C++を独学で学ぶには、学習本や学習サイトが最適です。次の記事で詳しく解説しています。
ただし、C++は組み込み系開発やIoT開発などで多く採用されています。コンピュータが動く仕組みなどもセットで理解していないと習得は難しいです。
そのため、どうしても独学では限界があります。
ある程度基礎を学んだら現場で実践を積んだほうが、ずるずると独学するよりもはるかに効率的です。
現在C++のエンジニア自体少なく、基礎を理解していれば雇ってくれる企業もあります。思い切って現場に飛び込んで見るのもありです。
2.プログラミングスクールで学ぶ
- プログラミングを独学で学ぶ自信がない
- もっと効率よく学習したい
- 転職/独立のサポートも受けたい
独学でプログラミングを学ぶのに自信がない人は、プログラミングスクールで学ぶことをおすすめします。私は独学のあとにスクールで学んでエンジニアになりました。
- 独自のカリキュラムで効率よく学習できる
- わからないことは質問してすぐ解決できる
- 就職や転職、独立のサポートもしてくれる
ただし、現在C++を学べるプログラミングスクールは非常に少ないです。
現在C++を学べる主なスクールは次のとおり。
スクール | カリキュラム | 受講料 |
---|---|---|
日本プログラミングスクール | C言語入門C言語マスター C++マスター | 82,000円(税込90,200円) |
KENスクール | C++概論・演習 | 136,400円(税込) |
もし、C++以外を学んでエンジニアになりたいなら、次の記事のおすすめスクールも参考にしてください。
フリーランスのC++エンジニアが案件を獲得する方法
フリーランスのエンジニアが案件を探すには、フリーランス専門のエージェントサービスに登録しておきましょう。
エージェントサービスを利用すれば、希望の仕事をヒアリングして案件を探してくれます。
案件参画後のフォローや、独自の福利厚生サービスなどサポートが手厚いです。
C++エンジニアにおすすめのフリーランスエージェントサービスは次のとおりです。
名称 | 詳細 | 特徴 |
---|---|---|
フリーランススタート | 詳細を確認する | ・案件数90000件以上 ・50社以上の優良エージェントと提携 |
レバテックフリーランス | 詳細を確認する | ・業界トップクラスの高単価報酬 ・案件参画中のフォローの充実 |
ギークスジョブ | 詳細を確認する | ・上場企業ならではの安定と信頼 ・福利厚生「フリノベ」の提供 |
ポテパンフリーランス | 詳細を確認する | ・高単価案件・非公開案件が豊富 ・実務経験ゼロでも案件を紹介してくれる |
テクフリ | 詳細を確認する | ・受注還元率90% ・非公開案件多数 ・契約更新率90% |
PE-BANK | 詳細を確認する | ・全国に拠点がある(地方も幅広くカバー) ・マージン(中間手数料)が低い |
Midworks | 詳細を確認する | ・フリーランスでも正社員並みの保障付き ・低マージン&単価公開でクリアな契約 |
BIGDATA NAVI | 詳細を確認する | ・AI・機械学習向けの案件が豊富 ・未経験からAIエンジニアへ転身も可能 ・手厚いサポート体制 |
エンジニアルート | 詳細を確認する | ・直請け、リモート可の案件が多い ・希望に沿った新規案件開拓も可能 |
フォスターフリーランス | 詳細を確認する | ・会員登録者数15000人以上 ・リモート可の案件が全体の9割前後 |
まとめ
ここでは、C++を扱うフリーランスエンジニアになりたい人向けに、年収や需要状況、なるための方法、おすすめの案件サービスなどを紹介しました。
C++は需要も将来性高く、ぜひ抑えておきたいプログラミング言語です。私はプログラミングを独学で学んで資格も取得しましたが、その経験はエンジニアとして働く上でかなり役立っています。
フリーランスのエンジニアに転身を考えている人は、まだまだ需要があるC++も検討してみましょう。
【言語別】フリーランスエンジニアの年収
言語 | 平均年収 | 平均単価(月) | 案件数 |
---|---|---|---|
Java | 760万円 | 63万円 | ★★★★★5 |
PHP | 800万円 | 67万円 | ★★★★★5 |
JavaScript | 834万円 | 70万円 | ★★★★★5 |
Ruby | 790万円 | 75万円 | ★★★★☆4 |
Python | 876万円 | 73万円 | ★★★★☆4 |
C# | 720万円 | 60万円 | ★★★★☆4 |
C++ | 720万円 | 60万円 | ★★★☆☆3 |
Go言語 | 981万円 | 82万円 | ★★★☆☆3 |
Swift | 888万円 | 74万円 | ★★★☆☆3 |
C言語 | 672万円 | 56万円 | ★★★☆☆3 |
VBA | 624万円 | 52万円 | ★★☆☆☆2 |
Kotlin | 932万円 | 78万円 | ★★☆☆☆2 |
【職種別】フリーランスエンジニアの年収
職種 | 平均年収 | 平均単価(月) |
---|---|---|
フロントエンドエンジニア | 852万円 | 71万円 |
バックエンドエンジニア | 864万円 | 72万円 |
アプリケーションエンジニア | 835万円 | 70万円 |
AIエンジニア | 924万円 | 77万円 |
ゲームエンジニア | 780万円 | 65万円 |
組み込みエンジニア | 696万円 | 58万円 |
インフラエンジニア | 822万円 | 69万円 |