フロントエンドエンジニアは、フリーランスに人気の高い職種です。
理由は次のとおり。
- 初心者でも比較的スキルを習得しやすい
- リモートワークしやすい
- 案件数が多い
- 将来性が高い
- 個人でサービス開発も可能
ここでは、そんな「フリーランスのフロントエンドエンジニアに関するアンケート」を実施しましたのでご紹介します。
調査概要:フロントエンドエンジニアに関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年2月22日〜2月23日
調査対象者:フリーランスのフロントエンドエンジニア男女25名
Contents
調査1:フロントエンドエンジニアとしての経験年数は?

1年未満 | 15% |
1年〜3年 | 45% |
3〜5年以上 | 20% |
10年以上 | 20% |
回答いただいた方の45%は経験年収が1〜3年でした。
近年エンジニア人口が増えてきていることから、フロントエンドエンジニアとしてのなり手も増加傾向です。
需要も増加傾向でリモートワークがしやすいことから、今後もフリーランスのフロントエンドエンジニアは増えてくると予想されます。
調査2:フロントエンドエンジニアのスキルをどうやって習得しましたか?

プログラミングスクール | 60% |
独学 | 25% |
職場 | 15% |
フロントエンドエンジニアのスキルを習得した手段としては、プログラミングスクールと回答した方が60%と圧倒的に多いです。
ちなみに私も独学で挫折後、プログラミングスクールで学んでエンジニアになりました。
フロントエンドのスキルは、パソコンとインターネット環境さえあれば習得可能です。そのため、プログラミングスクールでもオンラインで教えやすいといった利点があります。
プログラミングスクールなら挫折する可能性も低いです。
就職/転職、独立までサポートしていることが多く、エンジニアになるならスクールが最短ルートかもしれません。
調査3:フリーランスのフロントエンジニアの年収は?

平均年収 | 433万 |
年収中央値 | 400万 |
最高年収 | 800万 |
最低年収 | 250万 |
平均年収は433万円、中央値は400万でした。
フロントエンドエンジニアと一言でいっても単価はピンきりです。難易度の高い案件や上流から関わることができれば、年収500〜700万円台も十分可能です。
また、バックエンドのスキルも習得して、一貫して開発に携わることができれば、高い年収も期待できます。
調査4:フロントエンドエンジニアに必要だと思うスキルは?
続いて、現在フリーランスのフロントエンドエンジニアが必要だと思うスキルについてアンケートしました。

HTML | 23.7% |
JavaScript | 21.1% |
CSS | 19.7% |
Vue.js | 7.9% |
React.js | 5.3% |
Node.js | 5.3% |
AngularJS | 3.9% |
jQuery | 3.9% |
Sass | 3.9% |
CoffeeScript | 1.3% |
Spring Boot | 1.3% |
Adobe Illustrator | 1.3% |
Adobe Photoshop | 1.3% |
フロントエンドの基礎となるHTML/CSS、JavaScriptは最低限必須のスキルです。
開発を効率化するためのライブラリやフレームワークである「React.js」「Vue.js」「Angular.js」を回答した方も一定数いました。
また、Adobe製品を挙げている方もいることから、ページのデザインから一貫して関わることもあるようです。
フロントエンドエンジニアとして働くには、さまざまなスキルを駆使する必要があります。
調査5:フリーランスのフロントエンドエンジニアはおすすめできる?

「フロントエンドエンジニアはおすすめできる」と回答したフリーランスは7割以上でした。
このことからも、フロントエンドエンジニアはフリーランスにおすすめの職種といえます。
ただし、おすすめだからといって決して楽な仕事ではありません。
他のエンジニアと同様、実装方法に悩んだりエラーが解決できなくて悩む……。といったことはしょっちゅうあります。
調査6:フロントエンドエンジニアになってよかったことは?
ここでは、「フリーランスのフロントエンドエンジニアになってよかったこと」をアンケートしました。
ユーザーとのデータのやり取りを直接行う設計ができる。よりユーザーの満足度を把握できるところが充実感を得やすいです。
画面で実際のプログラムの動きが見えるのが楽しいです。人に見せることもしやすいのもあります。また、デザインやUIにも関わりたいので、その点もよかったと考えています。
ウェブデザインを考えたり、少しでもユーザーが見やすいサイトを作れた時の達成感があります。また自分のペースで仕事ができるのでプライベートの時間を確保しやすくなりました。
プログラミングの基礎知識を持っていれば、しっかりと仕事を行うことができます。
担当できるWebサイトなどの仕事の種類の幅が広くて、常に新鮮な気持ちを持って仕事できる点。
フロントエンドはWebページの見た目や動きを実装できるので、自分のプログラムが意図通りに動いたときは満足感を得やすいです。
フロントエンドは案件ごとに仕事の内容が全く異なったりするので、常に新鮮な気持ちで仕事ができる。といったメリットもありますね。
調査7:フロントエンドエンジニアのいまいちな点は?
最後に「フリーランスのフロントエンドエンジニアのいまいちな点」についてアンケートしました。
フロントエンドに限った話ではないかもしれませんが、仕様変更の依頼があって納期が厳しいときはしんどいと感じます。
一緒に仕事を担当するWebデザイナーとの話し合いが上手く進まないと、作業が止まってしまうことがある。
他のエンジニアの職種と比べると単価があまり高くないと感じます。
つい自己満足な設計や実装をしがちになってしまい、指摘されやすいところがいまいちでした。
案件一つひとつの仕事量が多いので、慣れるまでが大変です。
まとめ
今回はフリーランスのフロントエンドエンジニアについて、意識調査を行いました。
エンジニアの種類の中でも、フロントエンドは比較的なりやすい職業ですが、アンケートの結果から年収は思ったより高くないと感じました。
ただ、フロントエンドエンジニアの単価はピンきりです。初心者が最初から大きく稼ぐのは難しいでしょう。
しかしスキルと実績を積むことで、より高い年収を得ることも十分可能です。