- 在宅で仕事ができるフリーランスの校正者に興味があるけど、必要スキルは?
- 校正の仕事が探せるおすすめの求人サービスが知りたいな。
フリーランスの編集者って、よく雑誌とかで見てちょっと憧れたりしませんか?
「文章を読むのが大好き!」を仕事にできるのが、校正・校閲の仕事です。
この記事では、フリーランスの校正・校閲者向けのおすすめ求人サービスを紹介します。また、校正・校閲の違いや将来性、必須のスキルについても合わせて紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
フリーランスの校正者を募集している求人サービス5選
フリーランスの校正者を募集している、おすすめの求人サービスは次のとおりです。
- 求人ボックス
- indeed
- クラウドワークス
- ランサーズ
- @SOHO
それぞれ紹介していきます。
1.求人ボックス|全国の求人情報をまとめて検索

サービス | 全国の仕事・転職・バイトの求人をまとめて検索 |
特徴 | ・さまざまな雇用形態の求人が豊富 ・リモート向けの案件が豊富 |
「働き方」「勤務地」「業種」を指定して検索すると、多くの求人情報が表示されるサイトです。
新着の求人件数は、2021年9月現在で28万件以上の情報量を誇っています。
複数の求人サイトのまとめサイトのようなものですので、あちこちの求人サイトでお仕事を探すより1つのサイトで効率的にお仕事探しができます。
トップページで、働き方:「在宅ワーク、業務委託」、業種:「校正」で検索したら、152件の求人が表示されました。
フリーランスならば、働く場所も自由に選べますので、勤務地の指定も必要なく、自分のレベルに合わせて好きな求人に応募することができます。
2.indeed|さまざまな求人をまとめて検索

サービス | さまざまな求人をまとめて検索できるサービス |
特徴 | ・さまざまな求人サービスから横断的に検索できる ・リモート向けの案件が豊富 |
indeed(インディード)は、多数の媒体に掲載されている求人を、まとめて検索できるサービスです。
1つめで紹介した「求人ボックス」の求人と重複している案件もありましたが、このサイト独自の求人情報もあるようです。
一度indeedに履歴書を登録しておけば、次回からは履歴書の情報が求人先に提示されますので、応募する度に何度も履歴書を作成する手間から解放されます。
気軽にワンクリックで応募できるところが魅力です。
3.クラウドワークス|日本最大のクラウドソーシングサービス
サービス | 日本最大級のクラウドソーシングサイト |
特徴 | ・リモート向けの案件が豊富 ・初心者向けの案件が比較的多い ・掲載している企業が多い ・プロクラウドワークス制度 ・スキルを出品できる |
「クラウドワークス」はリモートワーク向けのさまざまな求人情報が掲載されています。掲載されている仕事の種類としては、ホームページ作成、LP・バナー・ロゴ制作、アプリ開発、Web開発、ライティングなどがあります。
近年は校正者もアウトソーシングしてきていることから、校正者向けの案件も増加傾向です。
単発の案件が多く、自分の都合に合わせて手軽に仕事が請け負いやすいです。そのため複業・副業的な使い方にも向いています。
4.ランサーズ|日本最大級のクラウドソーシングサービス

サービス | 日本最大級のクラウドソーシングサイト |
特徴 | ・リモート向けの案件が豊富 ・初心者向けの案件が比較的多い ・掲載している企業が多い ・認定ランサー制度 ・スキルを出品できる |
ランサーズは、クラウドワークスと同じく手軽に仕事を請負うことが可能なクラウドソーシングサービスです。
フリーランスとして利用している人も多く、随時案件情報が更新されます。
フリーランスの校正者として活動していきたいと思うなら、まずは登録してぜひ仕事情報をチェックしてみて下さい。
5.@SOHO|企業と個人を結ぶマッチングサービス

サービス | お仕事マッチングサービス |
特徴 | ・リモート向けの案件が豊富 ・仲介手数料無料 ・掲載している企業が多い |
@SOHOは仕事を依頼したい人と、仕事を受注したい人を結ぶマッチングサイトです。
広告収益で運営しているため、クラウドソーシングサービスと異なり仲介手数料は発生しません。
毎日さまざまな種類の求人が追加されていますので、フリーランスとして働くならぜひ登録しておきたいサービスです。
月額500円のプレミアムメンバーになることで、プロフィールが上位に表示される、仕事情報がリアルタイムで届くなど、大きなメリットもあります。
校正・校閲の違いや仕事内容とは?

「校正」と「校閲」、似ているようですが、作業内容は全く違います。
どちらも作家さんやライターさんが書いたものを、出版物として正確に正しく世に送り出すための大切な作業工程の1つです。
これから詳しく解説していきます。
校正・校閲の仕事内容
最近は作家さんやライターさんは原稿をパソコンで書いて、そのままデータで送信されることが多くなっています。ですが、意外と手書き原稿スタイルの作家さんも多く存在します。
校正の仕事は、元原稿と校正用に刷り上がった印刷物とを、一字一句見比べて誤字脱字がないかを確認しながら見つけ出しては、赤字でチェックを入れていくことです。この作業は「突き合わせ」と呼ばれます。
経理の違算潰し(突合)にも似ていますね。いわゆる間違い探しです。
原稿を書いた本人ではなく、別人の校正者がチェックを行うことで間違いも探しやすいという利点があります。校正は主に印刷物に対して行われます。
校正者が行うのは、誤字脱字チェックだけではありません。物の名前や企業名などの文字表記ルールの統一性や、フォントやサイズチェックも同時に行います。
他にも日本語の表現としてうまく噛み合っていない文章がないか、などの細かいチェックにも赤を入れていくことも校正の作業の1つです。これはよくドラマなどでもよく見るシーンですね。
この作業を、「赤」がなくなるまで何度も繰り返します。これが完了したらようやく「校了」です!
その後、晴れて印刷へ回され本になるのです。原稿抱えてダッシュで印刷所へ走り出すシーンなどもよく見ますよね。
校正・校閲の違い
「校正」とは、主に文章の体裁を美しく整えるものです。前述の通り、誤字脱字を排除し、文字の大きさやフォントを統一して、表記を統一して読者が読みやすい印刷物に仕上げる作業です。
書かれた原稿を一語一句チェックしていく作業なので、根気と忍耐力と集中力がいる仕事です。
一方「校閲」とは、原稿に書かれている内容についてのチェックです。事実関係が間違っていないか。時系列的に矛盾がないか、数字やデータは正確か、などを細かくチェックをしていく作業です。
例えば、トラベルミステリーシリーズで人気を博した西村京太郎氏の小説が出版されるまでに、校閲者がその時代の時刻表とにらめっこして矛盾がないかと1つ1つチェックされていた様子が目に浮かびますね。
原稿の内容についての基礎知識だけでなく、いろんな分野においての幅広い知識も必要とされます。専門書や文献からリサーチすることもあります。
校正も校閲も1つの出版物(書籍)が世に出る前の最後の大切な確認作業なので大きな責任を負うことにもなりますが、それだけにやりがいのある仕事と言えますね。
校正と校閲を一言で言うと…
- 「校正」は文章の体制を整える
- 「校閲」は内容が正しいかチェックする
校正・校閲の将来性
ここで、校正や校閲の将来性について考察してみます。
最近は原稿をパソコンで作成されるのがほとんどです。それに伴いAI(人工知能)機能が搭載された文書作成サービスも登場してきています。
とはいえ誤字脱字の検出や表記ゆれ(※次の項目で詳しく解説します)についてAIは人の目より優れていますが、校正・校閲のチェック機能の全てを網羅できているとは言えないようです。
情報を伝えるネットの記事に対してはAIの校正機能は強いですが、読者の心に寄り添ったり、揺さぶるような小説といったストーリー性のある文章については、まだまだ人の手が必要です。
フリーランスの校正者に求められる5つのスキル

フリーランスの校正者には、下記の5つのスキルが求められます。
- 誤字脱字のチェック
- 文章の表現
- 表記ゆれ
- レギュレーションチェック
- 文章の整合性
順番に解説していきます。
スキル1:誤字脱字のチェック
誤字脱字のチェックは校正の基本的な作業です。
パソコンで書かれている原稿では変換ミスも多いので、ここは逃さず校正者が直していく必要があります。
スキル2:文章の表現
「である」調や「ですます」調が混同していると、読者にとって読みにくいリズムの悪い文章になりますので、必ず統一します。
また、同じ表現を何度も繰り返されると、面白味のない文章になりますので注意が必要です。
例えば「~~です。~~です。~~です。」が繰り返されるといった表現です。
スキル3:表記ゆれ
文章の中で1つの言葉でいくつもの表記があった場合、訂正していく必要があります。
例えば、「ソフトバンク」「Softbank」とバラバラなのもNGです。正式名称は「SoftBank」ですので、必ず統一して表記します。
スキル4:レギュレーションチェック
「レギュレーション」とは、規則や規定という意味を表しますが、「ルール」より法的要素が強くなります。
書かれた文章が、掲載される媒体の規定にきちんと沿って書かれたものなのかどうかをチェックします。
一番身近なものでいうと、ブログなどの記事がGoogleの規定違反をしていないかをチェックするということです。
企業によっては、記事作成のレギュレーションが細かく決められています。
スキル5:文章の整合性
例えば、逆説の意味を表現する接続語の後に続く文章が、その通りに書かれていない場合には矛盾が生じます。
読者にとっては、読んでいて気持ちの悪い文章になってしまいますので、それはきちんと正しい文章に直していく必要があります。
例)
✖「天気予報は雨でした。しかし、ずぶ濡れになってしまいました。」
〇「天気予報は雨でした。しかし、帰る頃には雨も上がったので傘を忘れていたけど濡れずに済みました。」
校正者が読んでおきたいおすすめの本は、次のとおりです。
まとめ
ここまで、校正・校閲のお仕事についての解説。フリーランスの校正者が知っておくべき基本的な知識や、おすすめの求人サイトを3つ紹介してきました。
校正・校閲のお仕事は、在宅ワークが十分可能というメリットもあります。ただし忍耐力、注意力、集中力が求められる責任あるお仕事ですが、それだけにやりがいのある仕事と言えます。
これからフリーランスの校正者を目指していきたいと思われる方の参考になれば幸いです。