「なんだか難しそう…」そんなイメージ、ありませんか? 分かります! C言語は他の言語と比べると、ちょっと手ごわい部分があるのは事実なんです。
この記事では、C言語が難しいと言われる理由から、他のメジャーな言語(PythonやJava)との違い、そして一番知りたいであろう、挫折せずにC言語を身につけるための学習方法まで、まるっと解説していきます。
この記事を読むと、こんなことが分かります。
- C言語が難しいと言われる本当の理由
- 他の人気言語と比べてC言語はどのくらい難しいのか
- C言語学習で失敗しないためのコツ
- 難しいけど、C言語を学ぶとどんないいことがあるのか
さあ、一緒にC言語の世界を覗いてみましょう!
C言語の難易度はどのくらい? 初心者向けに結論から解説
さっそく結論から言っちゃいますね。
正直に言うと、C言語は、最近人気のPython(パイソン)みたいに「誰でも超簡単!」というタイプの言語ではありません。
プログラミング未経験の方が最初に学ぶ言語としては、ちょっとハードルが高いと感じるかもしれません。コンピューターの仕組みに近い部分を扱うので、覚えることや理解しないといけないことが多いんですね。
「えー、やっぱり難しいのか…」と思った方、ちょっと待ってください!
難しい部分があるのは確かですが、正しい手順で学んでいけば、初心者でも絶対に習得できます!
むしろ、C言語を学ぶことで、コンピューターがどうやって動いているのか、その根本が理解できるようになるんです。
これは、他の言語を学ぶときにもめちゃくちゃ役立ちますよ。
この記事では、その「正しい手順」や「学習のコツ」をしっかりお伝えするので、安心してくださいね。
C言語の難易度が高いと言われる5つの具体的理由
じゃあ、どうしてC言語は「難しい」って言われちゃうんでしょうか?
主に、次の5つの理由が挙げられます。一つずつ見ていきましょう!
【理由1】 ポインタの概念が抽象的で理解しにくい
出ました! C言語学習者の多くが「うーん…」と頭を悩ませるのが、このポインタです。
ポインタっていうのは、データがコンピューターのメモリ(記憶場所)のどこに保存されているか、その「住所」を扱う仕組みのこと。
(イメージ図:メモリとポインタ) メモリ(記憶装置の箱が並んでいる感じ) +-----+-----+-----+-----+-----+ | データA | | データB | P | データC | ... +-----+-----+-----+-----+-----+ ↑ ↑ アドレス100番地 アドレス103番地 ポインタ変数Pには、「アドレス100番地」という情報が入っている。 Pを使うと、データAにアクセスできる。
この「住所」を使ってデータに間接的にアクセスする、という考え方が、最初はちょっとイメージしにくいかもしれません。
間違った使い方をすると、プログラムが予期せぬ動きをしたり、止まってしまったりすることもあるので、丁寧な理解が求められます。ポインタはC言語学習の山場だけど、ここを乗り越えると、できることの幅がグッと広がりますよ!
【理由2】メモリ管理(確保と解放)を自分で行う必要がある
プログラムを動かすとき、データなどを一時的に置いておく場所(メモリ)が必要になります。
最近の言語だと、このメモリの準備や後片付けを、ある程度自動でやってくれることが多いんです。
でも、C言語の場合は、「ここからここまで、メモリ使います!」と自分で宣言(確保)して、使い終わったら「はい、もう使いません!」と自分で後片付け(解放)する必要があります。
これを忘れると、メモリを無駄遣いしてしまったり(メモリリーク)、おかしな動作の原因になったりします。
例えるなら、自分で部屋を借りてきて、使い終わったら自分で掃除して返す、みたいな感じ。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、メモリの扱い方を覚えるのは、コンピューターを深く理解する上での基礎体力づくりみたいなものです。
【理由3】開発環境の構築がやや複雑な場合がある
プログラミングを始めるには、まずコードを書いたり、それをコンピューターが分かる言葉に翻訳(コンパイル)したりするための「開発環境」を準備する必要があります。
Pythonみたいに、サッとインストールしてすぐに書き始められる言語と比べると、C言語は、コンパイラ(翻訳機)を選んだり、設定したりと、最初の準備運動が少しだけ大変な場合があります。
もちろん、最近はVisual Studio Code(ビジュアル スタジオ コード)のような便利なエディタを使えば、比較的スムーズに始められるようになっています。
でも、最初の環境構築でつまずいてしまう…という声も聞くので、難しいと感じる理由の一つになっています。
【理由4】エラーメッセージが分かりにくいことがある
プログラミングにエラーはつきもの! でも、C言語のエラーメッセージって、時々、ちょっと不親切に感じることがあるかもしれません(笑)。
特に、さっき話したポインタ関連のエラーなんかは、「一体どこが悪いのー!?」と叫びたくなるような、暗号みたいなメッセージが出ることも…。
エラーの原因を探して修正する作業(デバッグ)に時間がかかってしまうことが、難しいと感じる一因ですね。
でも、逆に言えば、エラーと仲良くなって、粘り強く原因を探るスキルが身につく、とも言えます!
【理由5】他のモダンな言語に比べて記述量が多くなりがち
例えば、文字の列を扱ったり、データを整理したりするような、よくある処理をしたいとき。
他の言語だと、便利な命令が用意されていて、短いコードでサッと書けることが多いです。
一方でC言語は、基本的な機能が中心なので、そういった処理を自分でコツコツと作り上げる必要がある場面が結構あります。
結果として、同じことをするにも、書くコードの量(記述量)が多くなりがちなんです。
でも、これは悪いことばかりじゃありません。
基本からしっかり作る練習になるので、プログラムが動く仕組みをより深く理解することにつながるんです。
他の主要プログラミング言語とC言語の難易度を比較
じゃあ、他のよく聞く言語と比べて、C言語の難易度はどのくらいなんでしょう?
Python (パイソン) との比較
Pythonは、文法がシンプルで読みやすく、最初のプログラミング言語として非常に人気があります。AI開発やデータ分析などでもよく使われますね。学習のしやすさだけで言えば、Pythonの方がC言語よりだいぶ簡単と言えるでしょう。環境構築も比較的楽です。
Java (ジャバ) との比較
Javaは、WebサービスやAndroidアプリ開発など、幅広い分野で使われている言語です。C言語に似た部分もありますが、メモリ管理が自動化されていたり、オブジェクト指向という考え方が中心だったりと、C言語とは異なる特徴も多いです。C++ (シープラスプラス) との比較
C++は、C言語を拡張して作られた言語で、オブジェクト指向などの機能が追加されています。ゲーム開発や大規模システムでよく使われます。C言語の機能はほぼそのまま使えるので、C言語の難しさに加えて、さらに覚えることが多いのがC++です。一般的には、C言語よりも難易度は高いと言われます。
こうして見ると、C言語は確かに「入門者向け」の中では、少し手強い部類に入ると言えそうです。
C言語の難易度は高いけどメリットも!学ぶ価値はどこにある?
「やっぱり難しそうだな…」と思った方もいるかもしれません。
でも、C言語を学ぶことには、その難しさを乗り越えるだけの大きなメリットがあるんです!
コンピューターの仕組みが深く理解できる!
メモリ管理などを自分で行う必要があるからこそ、コンピューターが裏側でどうやって動いているのか、その仕組みが自然と分かってきます。これは他の言語を学ぶときにも、ものすごく役立つ知識になります。実行速度がめちゃくちゃ速い!
C言語で作られたプログラムは、他の多くの言語と比べて動作が非常に速いのが特徴です。スピードが求められる場面では、今でもC言語が活躍しています。活躍する分野が広い!
OS(WindowsやMac、Linuxなど)や、家電製品を動かす組み込みシステム、ゲーム開発のコアな部分など、C言語は本当に色々なところで使われています。C言語を学べば、活躍できるフィールドが広がります。他の言語の学習が楽になる!
C言語は多くのプログラミング言語の元になっている考え方を含んでいます。C言語を理解しておくと、JavaやC++、C#といった他の言語を学ぶときに、「あ、これC言語でやったやつだ!」となり、理解が進みやすくなりますよ。難しいからこそ、身につけたときの達成感や得られる知識は大きいんです!
C言語の難易度を乗り越える!挫折しないための5つの学習ステップ
よし、C言語やってみよう!と思った方へ。
難易度が高いと言われるC言語を、途中で投げ出さずにマスターするための、おすすめ学習ステップを5つ紹介します!
【ステップ1】「何を作りたいか」はっきりとした目標を決める
ただ漠然と「C言語を勉強するぞ!」と思っても、モチベーションを保つのは結構大変です。
「簡単な計算機を作ってみたい」「シンプルなゲームを作ってみたい」みたいに、まずは小さくても良いので、何か作りたいものを決めてみましょう。
ゴールが見えると走りやすいですよね。目標があると、学ぶべきこともはっきりして、学習が楽しくなりますよ。
【ステップ2】自分に合った入門書や学習サイトを見つける
本屋さんに行けばC言語の入門書がたくさん並んでいますし、インターネット上にも学習サイトや動画がたくさんあります。
大切なのは、今の自分のレベルに合っていて、読んでいて「分かりやすい!」と思えるものを選ぶことです。
サンプルコードがたくさん載っているもの、解説が丁寧なものなど、色々見比べて、自分に合う相棒を見つける感覚で探してみてください。
【ステップ3】まずは簡単なコードを真似て(写経して)動かす
最初から全部の文法を完璧に理解しようとしなくても大丈夫!
まずは、入門書やサイトに載っている簡単なサンプルコードを、そのまま自分の手で打ち込んで(これを写経といいます)、動かしてみることから始めましょう。
「お、動いた!」という小さな成功体験が、次の学習への意欲につながります。
慣れてきたら、少しだけコードを変えてみて、どうなるか試してみるのも面白いですよ。まずはマネから始めてみよう!
【ステップ4】エラーを恐れず、原因を特定する練習(デバッグ)をする
プログラミング学習中にエラーが出るのは当たり前!むしろ、エラーは成長のタネだと思ってください。
エラーメッセージが出たら、すぐに諦めずに、「どこがおかしいんだろう?」と原因を探ってみましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、エラーメッセージをよく読んだり、コードを一行ずつ確認したりする練習を繰り返すうちに、だんだん原因を見つけるのが上手になってきます。
デバッグスキルは、プログラマーにとって必須の能力です。
【ステップ5】分からないことは積極的に質問・相談する
一人で悩んでいても解決しないことって、たくさんあります。
学習コミュニティ(ネット上の集まりなど)や、Q&Aサイト、もし通えるならプログラミングスクールなどを活用して、分からないことは積極的に質問してみましょう。
質問するときは、「どこが分からないのか」「何を試してみたのか」をはっきり伝えると、回答がもらいやすくなりますよ。
一人で悩まないで! 周りの力を借りるのも、上達への近道です。
【まとめ】C言語の難易度を正しく理解し、最初の一歩を踏み出そう!
今回は、C言語の難易度について、難しいと言われる理由から、他の言語との比較、そして挫折しないための学習ステップまで、詳しく見てきました。
確かに、C言語は他の入門言語と比べると、ちょっと手強い部分(特にポインタやメモリ管理!)があります。
でも、その理由と対策を知って、正しいステップで学習を進めれば、プログラミング初心者の方でも必ず乗り越えられます!
そして、その先には、コンピューターの深い理解や、幅広い分野で活躍できるスキルが待っています。
難易度を正しく恐れず、でもメリットも知った上で、ぜひC言語学習への第一歩を踏み出してみてください。
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