Go言語 vs Python、プログラミングの世界に足を踏み入れたばかりだと、どっちを選べばいいか迷っちゃいますよね!
「なんか名前は聞くけど、実際どう違うの?」「Webサイト作りたいんだけど、どっちがいいかな?」「将来稼げるのは…?」なんて疑問が頭の中をぐるぐる…。
この記事では、そんなプログラミング初心者のために、Go言語とPythonの気になるアレコレを、まるっと比較しちゃいます!
この記事で分かること
- Go言語とPython、それぞれの基本的な性格(特徴)
- 速さ、得意技、学びやすさなどの違い
- どんなものを作るのに向いているか
- 結局、自分にはどっちが合ってるかの見つけ方
- 学習をスタートするための情報
【Go言語 vs Python】はじめに知っておきたい基本情報
まずは、今日の主役、Go言語さんとPythonさんの自己紹介から始めましょう!
どんな性格(特徴)を持っているのかを知れば、比較がもっと面白くなりますよ。
Go言語 (ゴー言語 / Golang)
- Googleが生みの親(2009年発表)
- コンピューターが直接理解できる言葉(機械語)に前もって翻訳(コンパイル)してから動くタイプ
- 動きが速いのが自慢!特にたくさんの仕事を同時にこなす(並行処理)のが得意
- 文法ルールがシンプルで、覚えることが比較的少ない
- 比較的新しい言語だけど、Webサービスや裏方システムで人気急上昇中!
Python (パイソン)
- オランダのGuido van Rossumさんが作った(1991年発表)
- 書いたコードを一行ずつ翻訳しながら動くタイプ(インタプリタ)
- 人間が読んで分かりやすい、英語みたいな書き方ができるのが特徴
- 便利な道具箱(ライブラリ)がものすごく豊富!特にデータ分析やAI(人工知能)の世界ではスター選手
- 初心者さんが最初に学ぶ言語としても大人気
Goは「速さと効率重視の働き者」、Pythonは「分かりやすさと万能さが魅力のベテラン」みたいなイメージでしょうか。
どちらも魅力的なので、どっちが良いかは目的次第。だからこそ、みんな比較したくなるんですね!
【Go言語 vs Python】さまざまな観点から比較してみよう
さあ、ここからが本番!Go言語とPythonを、皆さんが特に気になるであろう7つのポイントで比べていきます。
どっちが自分のやりたいことにピッタリか、じっくり見ていきましょう!
- パフォーマンスと実行速度
- 並行処理/並列処理(たくさんの仕事を同時にこなす力)
- 文法と学習コスト(ルールの分かりやすさと学びやすさ)
- ライブラリとエコシステム(便利な道具箱の充実度)
- 得意な分野と主な用途
- コミュニティ(困ったときに相談できる仲間)
- 将来性/求人(これからどうなる?お仕事はある?)
準備はいいですか?レッツ比較!
1. パフォーマンスと実行速度:Go言語 vs Python
プログラムがどれだけ速く動くかは、結構気になるところですよね。
結論から言うと、一般的には Go言語の方がPythonよりも実行速度が速い傾向があります。
理由は、言語の仕組みの違いです。
- Go言語 → プログラムを実行する前に、コンピューターが直接わかる言葉(機械語)に全部翻訳(コンパイル)します。準備は少し時間がかかるけど、一度翻訳しちゃえば、あとは超高速で動けるんです。
- Python → プログラムを一行ずつ翻訳しながら実行していく(インタプリタ)方式。すぐに動かし始められる手軽さはありますが、実行のたびに翻訳が入るので、Go言語に比べるとスピードが出にくいことがあります。
例えるなら、Goは「目的地までの完璧な地図を最初に作ってから猛ダッシュする人」、Pythonは「地図を見ながら一歩ずつ進む人」みたいな感じ。
もちろん、Pythonにも速度を上げる工夫(PyPyやCythonなど)は色々ありますが、素の状態で比べるとGoに軍配が上がることが多いですね。
大量のデータを処理したり、反応速度が求められたりする場面では、Goの速さが光ります。
2. 並行処理/並列処理:Go言語 vs Python
たくさんのアクセスが同時に来るWebサイトや、複数の作業を効率よくこなしたい場面で注目されるのが「並行処理・並列処理」の能力。いわば、「同時にたくさんの作業をさばく力」です。
Go言語は、この並行処理がめちゃくちゃ得意!「Goroutine (ゴルーチン)」という軽い分身を作る機能があって、少ない負担でたくさんの作業を同時に進められます。「Channel (チャネル)」という機能で、分身同士の連携もスムーズ。
まるで、優秀な分身の術を使って、テキパキ仕事をこなす忍者みたいです。
一方のPythonは、標準的な実装(CPython)にGIL(Global Interpreter Lock)という仕組みがあって、一度にひとつのCPUコアしか有効に使えないという制限があります。
たくさんのCPUコアを持つコンピューターでも、同時に複数の処理を走らせるのが少し苦手な場面があるんです。
もちろん、Pythonにもマルチプロセッシング(分身ではなく、別の作業員を雇うイメージ)やasyncio(作業の待ち時間を有効活用する仕組み)といった方法で並行・非同期処理は実現できますが、Go言語ほど手軽で効率的とは言えない場合があります。
たくさんのリクエストを同時にさばく必要があるWebサーバーや、裏でたくさんの処理を動かすシステムを作るなら、Go言語が力を発揮しやすいでしょう。
3. 文法と学習コスト:Go言語 vs Python
プログラミング言語を学ぶ上で、「覚えやすいか」「書きやすいか」はモチベーションにも関わりますよね。
Go言語の文法は、シンプルで一貫性があるのが特徴です。覚えるべきルールが比較的少なく、書き方がブレにくいように設計されています。
「こう書くべき」という作法がある程度決まっているので、複数人で開発するときもコードのスタイルが揃いやすいメリットがあります。ただ、型(データの種類)をきっちり書かないといけないので、最初は少し堅苦しく感じるかもしれません。
Pythonの文法は、人間が読んで分かりやすいことを目指して作られています。英語に近い感覚で、直感的にコードが書けるのが魅力。インデント(字下げ)でコードの塊を表現するので、見た目がスッキリしやすいです。
型を必ずしも書かなくていい(動的型付け)ので、サッと書き始めやすい手軽さがあります。初心者さんが最初に学ぶ言語として人気が高いのもうなずけますね。
どっちが「簡単」かは、人によって感じ方が違うかもしれません。
- ルールが少ない方が覚えやすい! → Go向きかも
- 直感的にサクサク書きたい! → Python向きかも
どちらも書き方の情報や学習教材はたくさんあるので、安心してくださいね。
4. ライブラリとエコシステム:Go言語 vs Python
プログラミングでは、ゼロから全部自分で作るのではなく、「ライブラリ」という便利な道具(部品)を組み合わせて開発を進めるのが一般的です。
この道具箱の充実度合い、つまり「エコシステム」も言語選びのポイントになります。
Pythonは、このエコシステムが非常に巨大で成熟しているのが最大の強みの一つ。標準で入っている道具(標準ライブラリ)も豊富ですが、世界中の開発者が作った便利な道具(サードパーティライブラリ)がとにかくたくさん!
- Webサイト制作 → Django, Flask
- データ分析・計算 → NumPy, Pandas
- 機械学習・AI → Scikit-learn, TensorFlow, PyTorch
- 画像処理 → Pillow
- 自動化 → Selenium, Requests
などなど、思いつくことは大抵ライブラリが見つかる、と言っても過言ではないくらいです。特にデータサイエンスやAIの分野では、Pythonが標準言語のようになっています。
Go言語も、標準ライブラリがかなり充実していて、特にネットワーク関連やWebサーバーを作るための機能は最初からしっかり備わっています。サードパーティライブラリも着実に増えてきていますが、Pythonほどの歴史や多様性にはまだ及びません。
とはいえ、Web開発、インフラ周り、CLI(コマンドで操作するツール)開発など、Goが得意とする分野で必要なライブラリは十分揃ってきています。
作りたいものが明確で、その分野でPythonの強力なライブラリが使えるなら、Pythonを選ぶ大きな理由になります。一方、Goは標準ライブラリ中心でシンプルに開発したい、という考え方にもマッチします。
5. 得意な分野と主な用途:Go言語 vs Python
それぞれの言語が、どんな分野で活躍しているかを見てみましょう。得意分野を知れば、自分の目的に合った言語を選びやすくなります。
Go言語が得意なこと・よく使われる場所
- Webサーバー、API開発
速さと並行処理性能を活かして、大量アクセスをさばく裏側のシステムを作るのに強いです。 - マイクロサービス
小さなサービスをたくさん連携させる構成で、Goのシンプルさや起動の速さが好まれます。 - CLIツール(コマンドラインツール)
DockerやKubernetesなど、インフラ系ツールでよく使われています。配布しやすいのもメリット。 - ネットワークプログラミング
低レベルなネットワーク処理も得意です。 - インフラ管理、DevOps
システムの自動化や管理ツール開発にも向いています。
Pythonが得意なこと・よく使われる場所
- Web開発
DjangoやFlaskといったフレームワークを使って、ブログから大規模サービスまで幅広く作れます。 - データサイエンス、機械学習、AI
豊富なライブラリのおかげで、これらの分野では圧倒的な人気を誇ります。 - 業務自動化、スクレイピング
日々の面倒な作業を自動化したり、Webサイトから情報を集めたりするスクリプトを作るのが得意です。 - 教育分野
分かりやすい文法のため、プログラミング教育で広く採用されています。 - デスクトップアプリ開発
あまり主流ではないですが、作ることも可能です。
Web開発はどちらでもできますが、求める性能や開発スタイルによって向き不向きがあります。
データ分析やAIをやりたいなら、現状はPythonが非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
【Go言語 vs Python】結局どちらを選ぶべき?判断基準を解説
さて、色々と比較してきましたが、「じゃあ、結局自分はどっちを選べばいいの?」となりますよね。
最終的な選択は、皆さんの目的や好みによって変わってきます。ここでは、判断するための考え方をいくつか紹介します。
こんな考え方はいかがでしょう?
- 作りたいものが明確な場合
- Webサービスで、データ分析や機械学習も使いたい → Pythonが有力候補
- とにかく速いWebサーバーやAPIを作りたい → Go言語が有力候補
- コマンドラインで動く便利なツールを作りたい → Go言語が有力候補
- PC作業の自動化やWebからの情報収集がしたい → Pythonが有力候補
- インフラ周りの開発に関わりたい → Go言語が有力候補
- 学びやすさを優先したい場合
- プログラミング自体が全く初めてで、まずは楽しく始めたい → Pythonがとっつきやすいかも
- シンプルなルールで、迷わず書き進めたい → Go言語が合うかも
- 将来性や求人を気にする場合
- どちらの言語も需要は伸びています。Pythonは特にAI/データ分野で強いですが、GoもWeb/インフラ分野で需要が増えています。
- 求人サイトなどで、自分が興味のある分野でどちらの言語の募集が多いか調べてみるのも良い方法です。
- パフォーマンス(速度)を重視する場合
- 処理速度がサービスの質に直結するような場合は、Go言語が有利なことが多いです。
完璧な答えはありません。どちらの言語も学んで損はない素晴らしい言語です。
まずは「こっちの方が面白そう!」と感じた方から始めてみるのも、全然アリですよ!
【ケーススタディ】こんな目的にはこの言語!
もう少しイメージしやすいように、いくつかのケースで考えてみましょう。
- ケース1:プログラミング未経験の学生さん
目的:まずはプログラミングの基本を楽しく学びたい。簡単なゲームやWebアプリを作ってみたい。
おすすめ:Python
理由:文法が比較的読み書きしやすく、学習教材も豊富。Webフレームワークやゲームライブラリもあり、成果が見えやすいのでモチベーションを保ちやすいでしょう。 - ケース2:個人でWebサービスを作りたい社会人
目的:自分のアイデアを形にするWebサービスを、なるべく早く作り上げたい。ユーザーが増えたときの速度も少し気になる。
おすすめ:Python (Django/Flask) または Go言語
理由:Pythonのフレームワークなら、素早く開発を進められます。もし将来的なパフォーマンスが心配で、並行処理も活かせそうならGo言語も良い選択肢。Goの方が学習コストは少し高いかもしれませんが、長期的な運用を見据えるなら検討の価値ありです。 - ケース3:データ分析やAIに興味がある人
目的:株価の予測や、画像認識などのAI技術を学んでみたい。
おすすめ:Python
理由:データ分析や機械学習のライブラリが圧倒的に充実しています。関連する情報やコミュニティも多く、学習を進めやすい環境が整っています。現時点ではPython一択と言ってもいいくらいです。 - ケース4:サーバーサイドやインフラに関心があるエンジニア志望者
目的:高速なAPIサーバーを構築したり、システムの裏側を支える技術を身につけたい。
おすすめ:Go言語
理由:Go言語のパフォーマンスと並行処理能力は、サーバーサイド開発で大きな武器になります。Dockerなどのインフラ技術との親和性も高く、需要も伸びている分野です。
これはあくまで一例です。自分の状況に一番近いケースを参考に、考えてみてくださいね。
【Go言語 vs Python】学習を始めるための次のステップ
「よし、決めた!こっちの言語を勉強するぞ!」となったら、早速学習をスタートしましょう!
幸い、Go言語もPythonも、学習するための情報はたくさんあります。
学習リソースの例
- 公式ドキュメント・チュートリアル
- Go言語: Official Go Documentation
- Python: Python チュートリアル(日本語)
→ まずは公式を覗いてみるのが王道です!
- オンライン学習プラットフォーム
- Progate, ドットインストール, Udemy など: 動画やスライド形式で、実際に手を動かしながら基礎から学べます。初心者向けコースが豊富です。
→ ゲーム感覚で進められたり、体系的に学べたりします。
- 書籍
- 入門書がたくさん出ています。本屋さんで実際に手に取って、自分に合いそうなものを選ぶのがおすすめです。
→ じっくり腰を据えて学びたい場合に。
- コミュニティ
- 勉強会やオンラインコミュニティに参加すると、モチベーション維持や疑問解決につながります。connpassなどのイベントサイトで探してみましょう。
→ 仲間がいると心強い!
まずは書いて動かしてみよう! Hello, World!
どんな言語も、まずは定番の「Hello, World!」から。
Go言語の場合 (hello.go)
package main import "fmt" func main() { fmt.Println("Hello, Go World!") }
Pythonの場合 (hello.py)
print("Hello, Python World!")
Pythonの方がシンプルに見えますね!でも、Goの構造も慣れれば分かりやすいですよ。
実際に自分のPCでコードを書いて、動かしてみるのが一番の近道です!
【まとめ】
さて、「Go言語 vs Python」の比較、いかがでしたか?
最後に、今回のポイントをまとめておきましょう。
- Go言語: 速さ・効率・並行処理が得意。シンプルで堅実。Webサーバー、インフラ、CLIツール向き。
- Python: 分かりやすさ・ライブラリの豊富さ・万能さが魅力。データサイエンス、AI、Web開発、自動化など幅広く活躍。初心者にも人気。
どちらを選ぶかの考え方
- 目的をはっきりさせる: 何を作りたいか、何を学びたいかで適した言語は変わります。
- 得意分野を知る: それぞれの言語が輝く場所を理解しましょう。
- 学びやすさも考慮: 自分が「これなら続けられそう!」と思えるかも意外と大事。
- 両方触ってみるのもアリ: 少しだけ両方書いてみて、フィーリングで決めるのも良い方法です。
Go言語もPythonも、現代のソフトウェア開発で活躍するとてもパワフルな言語です。どちらを選んだとしても、プログラミングの面白さや奥深さをきっと感じられるはず。
一番良くないのは、迷いすぎて何も始められないこと!この記事が、皆さんの最初の一歩を踏み出す後押しになれば、めちゃくちゃ嬉しいです。
さあ、決めた言語で、新しい冒険を始めましょう!
【関連記事】 Go言語とは?特徴・できること・将来性
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