「文字が出た!」を体験!Pythonの「print()関数」の使い方

2025年4月22日火曜日

Python

Pythonのprint()関数、プログラミングの世界に足を踏み入れたあなたが、きっと最初に出会う機能の一つでしょう。

パソコンの画面に文字や数字を表示させる、シンプルな命令なんですが、実は奥が深いんです。自分の書いたコードの結果を目で見て確認できる、いわばプログラミングの「最初の感動」を与えてくれる存在でもあります。

この記事では、そんな`print()`関数の基本的な使い方から、ちょっとした応用、さらにはPythonのプログラムを実際にどうやって書いて動かすのか、という手順まで、まるっと解説していきます。

この記事を読んで、パソコン画面に自分の言葉を表示させる、あの「文字が出た!」っていう感動を味わいましょう!

この記事でわかること

  • `print()`関数の基本的な書き方がわかる
  • 画面に好きな文字や数字を表示できるようになる
  • 変数の中身を確認する方法がわかる
  • 複数の情報をまとめて表示する方法がわかる
  • Pythonのプログラムファイルの作り方がわかる
  • 自分で書いたプログラムの実行方法がわかる
  • `print()`でよくある間違いと直し方がわかる

Pythonのprint()関数とは?プログラミング学習「最初の一歩」

プログラミングって、基本的にはコンピュータに「あれやって、これやって」と指示を出すことですよね。でも、指示を出しただけだと、コンピュータがちゃんとやってくれたのか、結果はどうなったのか、さっぱりわかりません。

そこで登場するのが`print()`関数です! この関数を使うと、コンピュータに「今、この文字を表示して!」とか「計算結果の数字を見せて!」と命令できるのです。いわば、コンピュータの中の動きや結果を、私たちが目で見て確認するための「窓」のような役割を果たします。

特にプログラミングを学び始めたばかりのときは、自分の書いたコードが思った通りに動いているかを確認する作業がとても多いです。

そんなとき、`print()`関数は、コードの途中経過や最終結果を表示させて、「うん、ちゃんと動いてるな!」と確認するための強力な味方になってくれます。だから、Python学習の「最初の一歩」として、多くの人がこの`print()`関数から学び始めるのですね。

超基本!Pythonのprint()関数の最もシンプルな使い方

さて、理屈はこれくらいにして、早速`print()`関数の使い方を見ていきましょう! 

一番簡単なのは、画面に好きな文字を表示させることです。プログラミングの世界では、最初に`Hello, World!`という文字を表示させるのがお約束みたいになっています。

書き方

print("ここに表示したい文字を書く")

ソースコード

print("Hello, World!")

ソースコードの表示結果

Hello, World!

どうでしょう? 簡単ですよね! ポイントは3つあります。

  • `print` と小文字で書くこと。
  • 表示したい文字を丸括弧 `()` で囲むこと。
  • 表示したい文字そのものを、ダブルクォーテーション `"` またはシングルクォーテーション `'` で囲むこと。これは「これから表示するのは文字ですよー」とPythonに教えるための印です。

まずはこの形を覚えて、いろんな文字を表示させてみてくださいね。

Pythonプログラムの準備 - ファイル作成と実行方法

「`print()`の書き方はわかったけど、これをどこに書けばいいの?」
「どうやって動かすの?」

そんな疑問が出てきますよね。大丈夫、これからその方法を説明します! Pythonのプログラムは、通常「.py」という拡張子が付いたファイルに書いて、それを実行します。

ここでは、多くの人が使っているであろう、Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」、もしくはプログラミング用のエディタ(例えばVSCodeなど)を使ってファイルを作り、それを「ターミナル」や「コマンドプロンプト」と呼ばれる画面から実行する手順を紹介しますね。

Pythonファイルの作り方(テキストエディタ使用)

まずは、プログラムを書くためのファイルを作りましょう。

  1. お手持ちのテキストエディタ(メモ帳、テキストエディット、VSCodeなど)を開きます。
  2. 新しいファイルを開き、先ほどの `print("Hello, World!")` を入力してみましょう。
  3. ファイルを保存します。このときが重要! ファイル名は半角英数字で、最後に必ず `.py` を付けてください。例えば、「hello.py」や「my_program.py」のような名前です。スペースは使わない方が無難でしょう。(例: `hello world.py` は避ける)
  4. 保存する場所も覚えておいてくださいね。デスクトップなど、分かりやすい場所がおすすめです。

これでPythonプログラムファイルの完成です! 簡単でしたね。

Pythonプログラムの実行方法(ターミナル/コマンドプロンプト)

さあ、いよいよ作成したプログラムを実行してみます! ここでは、黒い画面でおなじみの「ターミナル」(Mac)または「コマンドプロンプト」(Windows)を使いますよ。

  1. ターミナルまたはコマンドプロンプトを開きます。
    (Windowsなら検索で「cmd」、Macならアプリケーションのユーティリティ内にあります)
  2. 次に、先ほど `.py` ファイルを保存した場所に移動します。これには `cd` というコマンドを使います。例えばデスクトップに保存したなら、以下のように入力してEnterキーを押します。(ユーザー名やフォルダ名はご自身の環境に合わせてくださいね)
    cd Desktop
    
  3. 無事にファイルのある場所に移動できたら、いよいよ実行です! 以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。(hello.pyの部分は、ご自身が付けたファイル名に置き換えてください)
    python hello.py 

    ※環境(特にMac)によっては `python` の代わりに `python3` と入力する必要があるかもしれません。

  4. どうでしょうか? ターミナル(コマンドプロンプト)の画面に `Hello, World!` と表示されたら大成功です!

実行するコマンドは `python` の後に半角スペースを入れて、ファイル名を入力します

もし「そんなファイルないよ!」みたいなエラーが出たら、ファイル名が間違っているか、`cd` コマンドで移動した場所が間違っている可能性が高いです。落ち着いて確認しましょう。

文字だけじゃない!Pythonのprint()関数で数値や変数を表示

`print()`関数は、文字だけでなく、計算結果の数値や、「変数」という箱に入れておいたデータの中身を表示することもできます。

これもプログラミングでは頻繁に使うテクニックなので、しっかり押さえておきましょう。

数値をそのまま表示させる方法

数字を表示するのは、文字よりも簡単です。なぜなら、ダブルクォーテーション(`"`)で囲む必要がないから!

print(123)
print(3.14)
print(10 + 5) # 計算結果も表示できる!

表示結果

123
3.14
15

このように、表示したい数字や計算式をそのまま `print()` の括弧の中に入れるだけです。数字を表示するときは、ダブルクォーテーション(")で囲まないのがポイント。囲んでしまうと、「文字」として扱われてしまうので注意してください。

変数の中身を表示させる方法

プログラミングでは、「変数」という名前付きの箱にデータ(文字や数値など)を入れておくことがよくあります。

`print()`関数を使えば、この変数という箱の中に何が入っているかを確認できます。

変数の作り方(代入といいます)は `変数名 = データ` という形です。

name = "山田太郎" # 文字列を変数nameに入れる
age = 30       # 数値を変数ageに入れる

print(name)   # 変数nameの中身を表示
print(age)    # 変数ageの中身を表示

表示結果

山田太郎
30

変数名(ここでは `name` と `age`)を `print()` の括弧の中に書くだけで、その変数に入っているデータが表示されましたね。変数という「箱」に入れておいたデータを取り出して画面に表示するイメージを持つと分かりやすいでしょう。これも、プログラムが正しく動いているかを確認するのによく使う方法です。

複数の情報を一度に表示!Pythonのprint()関数の便利な技

`print()`関数は、一度に一つの情報だけでなく、複数の情報を組み合わせて表示することもできます。やり方は簡単、表示したいものをカンマ `,` で区切って並べるだけです。

name = "佐藤花子"
age = 25

print("名前:", name)
print("年齢:", age, "歳") # 文字、変数、文字を組み合わせる
print(1, 2, 3, 4, 5)   # 数字も複数並べられる

表示結果

名前: 佐藤花子
年齢: 25 歳
1 2 3 4 5

カンマ `,` で区切られたそれぞれのデータの間には、自動的に半角スペースが入って表示されます。これは便利ですね!

「名前:」のような説明の文字と、変数の中身を一緒に表示させたいときに、とても役立ちますよ。

初心者が陥りやすい`print()`関数のエラーと対処法

プログラミング学習にエラーはつきもの! `print()`関数でも、最初はいくつか間違いやすいポイントがあります。でも大丈夫、よくある間違いを知っておけば、すぐに解決できますよ。

  • 括弧 `()` の閉じ忘れ

    エラー例:

    print("Hello"
    # SyntaxError: unexpected EOF while parsing といったエラーが出る
        

    対処法: `print` の最後は必ず `)` で閉じるのを忘れないようにしましょう。

  • 引用符 `"` や `'` の閉じ忘れ

    エラー例:

    print("Hello)
    # SyntaxError: EOL while scanning string literal といったエラーが出る
        

    対処法: 文字列を囲む引用符は、必ず開始と終了で同じ種類(`"`なら`"`、`'`なら`'`)を使い、閉じ忘れないようにしましょう。

  • 全角スペースの混入

    エラー例:

    print("Hello") # ← p が全角になっている!
     print("Hello") # ← 行頭に全角スペースがある!
    # SyntaxError: invalid character in identifier や IndentationError が出る
        

    対処法: プログラムコードは基本的に全て半角で書きます。見た目では分かりにくいので、エディタの設定で全角スペースを可視化するなどの工夫も有効です。

  • 大文字・小文字の間違い

    エラー例:

    Print("Hello") # ← P が大文字になっている!
    # NameError: name 'Print' is not defined といったエラーが出る
        

    対処法: Pythonでは大文字と小文字は区別されます。`print` は必ず全て小文字で書きましょう。

エラーメッセージが出るとドキッとするかもしれませんが、慌てずにメッセージをよく読んでみてください。

`SyntaxError` は文法の間違い、`NameError` は名前(関数名や変数名)の間違い、`IndentationError` は字下げ(インデント)の間違いを示していることが多いです。

どこで間違えているかのヒントが書かれているので、落ち着いてコードを見直しましょう。

【まとめ】Python print()関数を使いこなそう

これであなたもPythonの`print()`関数の基本的な使い方はマスターできたはずです!

この記事で学んだことをおさらいしましょう。

  • `print()`は画面に文字や数値を表示する関数であること。
  • 文字は `"` か `'` で囲み、数値はそのまま書くこと。
  • 変数名を指定すれば、その中身を表示できること。
  • カンマ `,` で区切れば、複数のものを一度に表示できること。
  • `.py` ファイルの作り方と、ターミナル/コマンドプロンプトでの実行方法。
  • よくあるエラーとその対処法。

`print()`関数は、単純なようでいて、プログラムの動作を確認したり、ユーザーにメッセージを伝えたりと、これからあなたがPythonを学んでいく上で、ずーっと使い続ける相棒のような存在になります。

どんどんコードを書いて、`print()` で結果を確認するクセをつけると、上達が早まりますよ! さあ、`print()`関数を使いこなして、Pythonプログラミングの次のステップへ進んでいきましょう!

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